飼育員さんのどうぶつにっき: 2008年7月アーカイブ

2008年7月28日

シロフクロウ.jpg和名 シロフクロウ

学名 Nyctea scandiacaシロフクロウ生息地001.gifシロフクロウ生息地002.gif

英名 Snowy ow

生息地                           

北極圏のツンドラ地帯

分類  フクロウ目 フクロウ科

 

 シロフクロウはオスだけが純白になります。メスと若いオスには黒い斑点の模様があり、地面に伏せた姿勢をした時、この黒い斑点が陰影の模様となりカモフラージュとなって外敵から見つかりにくくなるのです。言わば抱卵から子育ての期間にメスが身を守る為の模様なのです。

シロフクロウはこの色の違いで容易に性別が判定できるのですがバイオパークのシロフクロウ3羽は若い子が多く、性別の判定が付いているのは1羽だけでメスのハナちゃんだけです。後の2羽はまだ1歳と若くみんな黒い斑点の模様があります。

だから、名前も当たり障りのない名前が付いているのかと思ったら・・・。1羽の名前はトリキチと言う明らかに男らしい安直な名前が付いていました。

2008年7月20日

ハリネズミ.jpg

和名 ハリネズミ

学名 Atelerix albiventris

英名 Four-toed hedgehog ハリネズミ生息地.gif  

生息地

セネガル  

分類 食虫目 ハリネズミ科

 

背中一面が針に覆われていて少し危険な香りがしますが、どちらかと言うと臆病でおとなしい動物です。よく、「針を飛ばすんだよね。」と言われるのですが、そんな器用な事はできません。この針は攻撃する為ではなく、もっぱら身を守る為の防御用です。

実は、この背中の針は毛がまとまって硬化したもので、約5000本もあります。危険を感じたとき、この毛を逆立てて丸まって身を守ります。こうなってしまうとまるでいが栗のようで刺刺しく痛くて触る事はできません。

当園のふれあい広場のヨツユビハリネズミはと言うと・・・外敵もいない中で生活しているせいか、いが栗のようになる事はほとんどありません。ですから、触れ合う事もできます。ハリネズミに触れる事ができると好評で自慢の担当者でしたが、最近はと言うと「いが栗みたいになっている所を見せて。」との要望が多く、困惑しています。

ちなみに、ネズミと名が付いていますが、ネズミの仲間ではなくモグラに近い仲間です。

 

2008年7月18日

インドクジャク.jpg 和名 インドクジャク

学名 Pavo cristatus vas

英名 Common Peafowl

インドクジャク生息地.gif 生息地

インド・ バングラディッシュ西部

ネパール南部・ スリランカ

分類 キジ目キジ科

 

オスの扇のような飾り羽の印象が強いクジャクさん。「尾羽がきれいだね。」と言われるのですが、実はこれ尾羽ではありません。尾羽の少し手前部分の羽の上、尾筒と言われる部分が飾り羽となっています。尾羽は20枚(メスは18枚)で黒っぽい地味~な硬い羽です。実はこの地味~な羽は役割が大きく100~150枚ある飾り羽を広げた時に裏側で支えとなっているのです。

この羽の役割はこれだけではありません。基本的に飾り羽を広げるのは求愛行動です。広げたクジャクに近づくと「シャー」と言う音が聞こえます。この音はメスに対してのアピールなのですが、この音も尾羽を振るわす事で発しています。羽を広げたクジャクを見付けたら後ろに回ってみて下さい。先が黒っぽく軸に綿毛に覆われた「縁の下の力持ち」的な地味~な尾羽が見えると思います。

ちなみに8月にはこの飾り羽は抜け落ちてしまいますので・・・

2008年7月10日

アライグマ.jpg

和 名  アライグマ

学 名  Rrocyon lotor

英 名  Common Racoon

アライグマ生息地.gif生息地  

 カナダ南部・北アメリカ

中央アメリカ・南アメリカ北部

 

 

角砂糖を洗うアライグマのキャラクターで人気者ですが、実はアライグマと言う名は餌を洗うことから付いたのではなく、水辺にいる小動物を捕まえようとしている仕草が餌を洗っているかのようなのでついた名前です。

しかし飼育下ではわざわざ餌を水につけてから食べる子たちがいるのも事実です。さながら餌を洗うかのようにチャプチャプと・・・。残念ながら、バイオパークのアライグマは今まで一度も餌を洗っている所は目撃されていません。

先日、アライグマの展示場でお客様から「洗っている」との声が聞こえたので急いで見に行ってみると飼育員が展示場をホースで洗っていました・・・。

2008年7月 9日

                            キリン親子.jpg和 名  アミメキリン

  学 名  Giraffa cameloparadaris reticulata

  英 名  Reticulated s Giraff

  生息地   キリン生息地.gif

    ケニア北部

  エチオピア南部

 

 

 

首の長いキリンさん。寝る時も首を立てたまま多くの時間を過ごします。しかし熟睡すると、頭をお尻に乗せるように首を曲げて眠ります。首を曲げてしまえば以外にキリンもコンパクトです。

キリンが熟睡する時間は極端に短いと言われています。以前暗視カメラで調査をしたら熟睡したのは一晩で5分以下でした。神経質なキリンは僅かな物音でも起きてしまうらしく、実はこの熟睡姿勢を目撃している飼育員はごく僅かです。

ちなみに、熟睡姿勢の他に飼育員でもめったに体験できないのがキリンの鳴き声です。出産時や子供の時に声を出すと言われていますが、バイオパークの飼育員はいまだ誰も聞いた事がありません

3月3日に生まれたミミちゃんの出生時に期待しましたが空振りに終わりました。まだまだ、ミミちゃんは声を出す可能性があるのでもしかしたら・・・聞けるかもしれませんね。

2008年7月 5日

この『バイオパークの動物達』のカテゴリーでは、ホームページで紹介しきれない、バイオパークの人気者達を紹介したいと思います。ご期待ください!

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