危険な引越し

先日アンデスコンドルの引越しを行いました。

飛翔できる最大の鳥類で翼を広げると翼長約3メートルにもなります。
野生化では死んでいる動物の肉を食べたりします。

肉を食べる猛禽類!
嘴は他の猛禽類よりも鋭くはありませんが、噛まれるともちろん肉が
 ち ぎ れ ま す 。

こんな恐ろしい動物を引越しさせる方法は他の動物と同様に輸送箱(ペットゲージ)に入れ込みます。
他の動物園では捕獲網を使用する事もあります。

輸送箱に入れ込む時は手に盾を持ち、この恐ろしい嘴からの攻撃を防ぎつつ
少しづつコンドルをゲージに追い込みました。

飼育員として嘴などの攻撃以外に恐ろしい事があります。
それは、動物のショック症状です。
特に鳥類は治療等体を不動化させるとショックを起こし最悪死んでしまうことがあります。
ショック症状を起こさないように素早く行わなければなりません。
恐ろしくも勇ましいコンドルはガラスのハートの持ち主
なんとかゲージに入れ込み、新しい展示場に引越し完了!


天気も良く気持ちよく翼を広げる姿を見て少し安心です。
この後はこのコンドルのおっちゃんが、私たち飼育員の「ここに居て欲しいな」
という所に居座って欲しいのですが・・・・

早速目立たない隅に座り込んでしまいました。
展示場は完成しても、まだまだ思考錯誤の日々となります。

担当 歯痛は収まったけど冷たい北風で歯が染みる知覚過敏の前田
コンドル翼.JPG

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